のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

いねかり

「米」という漢字は「八十八」という文字から作られたと言われる。
早春の田起こし。谷から水を引き、田植えをする。
炎天下の草取りや、畦の草刈り。水の調整などなど、お米ができるまでには
88回もの手間がかかると言われている。

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今年も、都会の片隅、天田神社の裾野に広がる小さな田んぼが黄金色に
輝いた。
さあ、稲刈りだ。

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かつて、田植えと稲刈りは、家族総出の仕事で、大切な記憶の1ページに
そっと閉じられていく。

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 お祭りのおはやしが遠くで流れている。
この時期、あちこちの地区で地車が出され、無事の豊作を神様に感謝する。

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キチキチキチ、キチキチキチ
稲刈りの終わった田んぼに、百舌鳥(モズ)の声が響き渡る。

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稲刈りが終わり、賑やかな声が染み込んだ田んぼは、そっと眠りにつく。
春まで、一休み。
宅地化の波が押し寄せ、ここ数年、どんどんと田畑が減っている。
この田圃が少しでも長く残ることを願います。

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