のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

私市植物園

夏休み昆虫観察日記「水辺」

存在自体が命と直結していて、命に大きな影響を及ぼすものがある。それは「水」 瑞穂の国と呼ばれる日本は、水がはぐくんでいるといってもよい。古来、人は水と戦い、水を利用して暮らしていた。 そして、昆虫も人と水とをうまく利用してきた。 ここ、私市植…

夏休み昆虫観察日記「雑木林」

燦々と太陽がきらめく草むらをすぎると、下草が刈られた雑木林が広がる。すこし前までは、裏山は入り会いの山として、地区共同で運営されており、人々が草を刈り、薪を取り、日々利用していた。私市植物園の雑木林は、そのころの姿に近いのではないかと思う…

夏休み昆虫観察日記「はじまり」

夏休みといえば、海・山・川そして虫取り!宿題ほったらかしで遊び回るのは、子供の頃から変わらない。。 虫探しで重要なのは、環境を感じること。草原、木陰、明るい雑木林、暗い林 虫達は、自分たちの暮らしやすい場所、好きな食べ物や住処、産卵に適した…

夏の終わり

お盆をすぎると季節が変化する気がする。昨日、今日と扇風機で過ごせてしまい、窓を開けたまま寝ると、夜半には肌寒く感じてしまった。暦の上ではもう立秋も半ばにさしかかる。 夏休みも半分がすぎ、子供たちも宿題が気にな利始める頃かな。 萩、すすき、桔…

かっこいい

夏は虫たちの季節。 虫たちはとてもいきいきしている。 みんなの姿を見ていると、なんだか「いきいき」の力を分けてもらうよう。 チョウチョにカマキリ、トンボにバッタ みんなみんな、かっこいい。 一生懸命生きているって、なんだかかっこいい。 一生懸命…

ルリモンハナバチ

私市植物園に青いハチが飛び回ってるよと教えてもらった。 アキノタムラソウがお気に入りのようです。 ■ルリモンハナバチ(通称:ブルービー=青いハチ) ハチ目コシブトハナバチ科 とても少なくなっているハチで、スジボソフトハナバチに労働寄生するという…

枝垂槐(龍爪樹)の花

ぶーん、ぶーん 賑やかな羽音が響き渡る。 見上げると、白い小さな花が沢山垂れ下がっている。 シダレエンジュの花です。 ■槐(エンジュ):花言葉:幸福・上品 中国原産で、寿命が延びる=延寿と読みむため、学問と権威のシンボルで高官に出世すると庭に植…

蓮の花のこと

■原始蓮2000年前とされる古代の遺跡の中からハスの種子が出土した種から蘇った蓮 蕾に耳をあてると、はるか古代の音がする。 ハスはスイレン科とされてきたが、近年のDNA系統調査ではヤマモガシというグループに入れるべきだとう説がで出ている。 このヤ…

蓮始開(はすはじめてひらく)

週末の三日間、私市植物園で夏期早朝開園が行われた。 泥の中から美しい花を咲かせるハスの花は、仏教では神聖な花とされ様々なお話や、デザインに使われていて私たちにも身近な存在です。 今日から次の候に移ってしまったけれど、日本の四季を分けている七…

アブラギリ

冬に出会ったオウキンカメムシが巣食う木として知った「アブラギリ」 種子から採取される油を使って油紙を作っていたと知り、興味を持ち 私市植物園の職員の方に植えられているか場所を聞いた。 noronoyama.hatenablog.com アブラギリってありますか? シナ…

時の流れ

最近時の流れがとても早くなっているように感じる。 おかしいなー 時の流れは空間によって違うと思う。 街の中の流れは早く。 自然の中の時の流れは遅い。 人は人工物の中だけ暮らしているとときの速さに流されてしまい、気持ちがイライラしたり、体調を崩し…

新緑の植物園:メタセコイヤ

ご近所の私市植物園のメタセコイヤの森 数百万年前には、大阪の平野にも生育しており私市植物園の三代目園長(元大阪市立大学の教授)だった、三木博士により化石が発見され、後にセコイアに進化した植物とされ、”メタ”セコイヤと名付けれれたという。 古く…

むかしむかし

植物の名前って、その形や姿から連想される身近なものから名付けられている事が多い。 さあ、この不思議な形をした花の名はなんと名前をつけてもらったのかな。 ちょっと目を閉じてもらえますか。 むかし、むかし、あるところに浦島太郎という心やさしい漁師…

命生まれる場所

私市植物園は、別名「森の植物園」と呼ばれる。 それは、日本各地の木々を研究・保存目的で集めてた森であるから。 そして、鳥などが運んできたこの地で育つ見慣れた木々たちもそのまま大きくなっている不思議な空間。 門を踏み入れるとそこは、黄色い野原が…

ともだち紹介

私市植物園に一本のオニグルミがある。 そのまわりには、すーっと30cm~50cmのほそーい枝がひょろひょろと生えている。 そのテッペンの枝先の可愛い顔を覗きこみ微笑みかけるのが冬の楽しみの一つです。 しして春のある日、笑顔の上に素敵な髪の毛がモニョモ…

雨が降ったら森に出かけてみよう

雨が降ったら森に出かけてみよう。今まで感じたことのない出会いがあるよ。 雨が上がった瞬間に、森に出かけてみよう。雨と友達になれると思うよ。 空から降ってくる天のシャワーは木々に命を吹き込み眠っていた木々を蘇らせる。 春雨が縮こまっていた皮膚を…

桜煙る

四国の友との桜遊山を断念した朝。 家の窓から見る桜は雨霧に煙っていた。 霧の桜はとても美しい。 私も雨に濡れ染まる桜が好きです。 晴れの桜は光り輝く初々しい女性 対する雨の桜は、しっとりとし、どことなく憂いをまとった大人の女 点から降り注ぐ雨粒…

はなさかじいさん

冬の間、寂しかった林の中春の目覚まし時計が鳴ったかのように、突然あちこちで草木が目覚めはじめる。 天高い場所で風に揺れる赤い花 はらはらと火の粉を落として地を暖める。(ハナノキ) まだ冷たい風の中、赤白黄色の淡い光が森の中に差し始める。ひらひ…

スズメノヤリ

スズメのなんとかって多いいです。 これ、本家「スズメくん」 いま、あっちこっちの原っぱで、棒の先にボンボンをつけたような草が沢山生えてる。 なんだろうって調べてみると。 「スズメノヤリ」ってある。 「ヤリ」とは毛槍のこと。 今年の冬、四国秋葉の…

黄色い花ーダンコウバイとアブラチャンそしてクロモジ

春の森の黄色い花に最初に気がついたのは、比良の武奈ヶ岳に登った時。 森のあちこちで黄色い小さな花が咲き、森が黄色に染まっていた。 あのときは何の花なのかわからなかった。 花の名前はわからなくても楽しいのだけれど、名前がわかると友達に慣れた感じ…

黄色い花ーサンシュ

福寿草に出会ったなごり雪の舞う下山道でサンシュの蕾に出会った。 少し早かったね。 今、私市植物園では、黄色の花が満開です。 なぜか春の花は黄色い花が多い。 ■サンシュ 一番大きくて目立つのはミズキ科のサンシュ ぽん!ぽん!ぽん!ぽん! 蕾の中から…

オウキンカメムシ

オウキンカメムシが越冬していると教えてもらった。なんだ、その王様カメムシみたいな名前は。 いろいろ聞いてみると、南方系のカメムシで集団越冬で有名とのこと。20年ほど前まで、このカメムシの集団越冬を確認しようとすると足摺岬や潮岬のあたりまで、…

抜け殻

冬の時期になってもセミの抜け殻が残っているのを見かけると、昔の思い出を見つけたみたいでなんだか嬉しい。 抜け殻に耳を近づけ、目を閉じる。遠く青い空が広がり、ニイニイゼミの頼りない声が聞こえてくる。 昔は気がつかなかったけれど、セミの抜け殻っ…

スピードを落としてみよう

冬枯れの草原に目をこらしてみると、小さなヒシバッタがこちらを見つめていた。小さな体で必死に冬を乗り切ったようだ。 どこにいるか分かるかな。 ■スピードを落とすこと いつもよりさらに、スピードを落としてゆっくりゆっくり歩いてみると あちらこちらに…

小春日和の私市植物園

あちこちで梅の開花の便りが聞こえ始めた。 私市植物園の梅林も八分咲きになった。 梅の花の開花とともに、虫たちが活動を始めたよ。 花も虫も気温に敏感だ。 気温に敏感なのは、人も一緒で、久しぶりにお弁当を作って昼寝に出かけた。 ポカポカ陽気に、ミツ…

蝋梅

キンと冷え込んだ朝、透き通った空の下、芳しい匂いが漂ってきた。 匂いに誘われて、振り向いてみると、蝋梅の花が、青空に向かって 花開き、芳しい匂いを放っていた。 俳句の世界では、蝋梅は小寒から立春までの間の季語とのことで まさに今、旬の花。 冬の…

雪の植物園

雪が降るとわくわくする。 なぜだかわくわくする。 北国の人からすると、大変なことなんだろうなと思うけれど やっぱり、わくわくするものは仕方がない。 雪はあらゆるものを、純白の衣で覆い尽くし、魔法をかけたように 一晩で景色を一変させる。 しかし、…

杜鵑草 (ホトトギス)

一度見ると忘れられない姿です。 あれ。こんなところにホトトギスの花が咲いている。 初霜が降りる前の私市植物園 楠木の大木の裏側にひっそりと咲いていたのは、つい一ヶ月前のこと。 季節は駆け足で進んでいて、今日覗いてみると先日の霜で一気に萎んでい…

大切な時間

窓を開けると、晴れ渡った空が大きく広がっていた。 光輝く森 みんな目を細めて空を見上げる。 気持ちいいねー だんだん気温が上がってくると、落ち葉の上に寝転んで、 幸せのにおいに包まれた。 のんびり。 のんびり。 なんにもしない、いちにち。 大切な時…

双子もみじ

私が勝手に「双子もみじ」よ呼んでいる木がある。 これぞ、もみじの樹形だよなとこの姿を見るたびになんだか、うれしくなります。 空へ、空へと両手を精一杯のばし、あーと叫んでいるような姿をみると、うれしくなります。 夏は青々として木陰を作ってくれ、…