のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

光のこと

日が暮れて、渓谷は闇に包まれてた。 横を流れる水の流れが心地よく響くき、静かな時間が流れていく。 最近のランタンは、空気入れ用の電動ポンプについている 灯りを利用している。 マクアケという小規模のクラウドファンディングみたいなのサイトで 見つけ…

南アルプス北沢峠のテント場は

月末最終日に気兼ねなく、代休を入れることが出来るようになった幸せ。。 今年は南アルプスを歩いてみたいよなと思っていたが、遠いよなーと ついつい白山へと足が向いていましたが、最近始めたオーディオブックを 聞きながら走っているとあっという間に時が…

たまにはのんびり猿投山

一緒に行きませんか? 同僚から声をかけられた。 関西から山好きが一人やって来て、若手に声をかけた。 私の山歩きは、のんびりと周りを見ながらなので、 なかなかペースが合いません。 この週末は、出張が入っていたため、 近場でしたらということで、ご一…

カラタチの垣根の散歩道

早朝、家から勤め先までの6kmを歩き始めて1年半 中間地点にある名古屋城のカラタチの垣根の四季を追う。 カラタチの花と言えば、アゲハ蝶 蝶にはそれぞれの好きな木があり、 匂いで探していると聞くが、 どうやってこの広大な空間から目的の匂いを 嗅ぎ分け…

波静かな軍港のこと

山々に囲まれ、穏やかな海が広がる景色が広がり、 故郷の呉と、雰囲気がとても似ている。 「舞鶴」 その場所はともに、鎮守府がおかれた街。 そして肉じゃが発祥の地を争う。。 自衛隊の船が停泊し、日本を守るための日々努めていてくれる水兵さんの街 ひっ…

野仏のこと

街道沿い、行きかう人を見守る野仏に出会った。 その野仏たちはなぜだか、首が変わっていた。 その顔を覗いてみると、何事もなかったようにすまし顔だった。 横を向いたり、ちょこんと自分でそのあたりの石を拾って 急いでくっつけたりしたように。 でも、そ…

小さな漁村の神社の事

山陰の日本海を望む道 バイパスが通り、今は忘れ去られた小さな漁村へそれる 小道へとふと足を踏み入れる。 海へと下り始めてすぐのところに小さな鳥居があり ふと見上げると、そこには朽ちた小屋があった。 かつて村人が担いだであろう神輿がその朽ちた小屋…

ほのぼの

なんだー なんだー なんだか少し変だぞ。 出張で訪れた伊豆「修善寺」の宿への道 ふと、目を向けた鳥居の向こうの狛犬はなんだか 丸みを帯びて見えた。 なんと、こんな狛犬は初めて出会った。 面白いというものではない。 聞けば、まだ狛犬が世に広がる前の…

祈りの山

乗鞍から穂高、槍へと続く北アルプスの峰々がよく見える。 剣が峰に参る。 雲の上、どこまでも続く雄大な景色が続く この景色、空気は、山上で一夜を明かしたからこそ味わえる。 大きく息を吸いこみ深呼吸してみる。 鬼が積んだ石を蹴散らしていくという賽の…

飛騨山上色溢れる

飛騨山上の山小屋のご飯は夕も朝も早い でも、去年も一昨年もこんなに早かったかな。 コロナが明けてほぼ満員のためか、これが普通の景色なのかな。 人が増えようが、少なかろうがこの景色は変わらない。 まあ、でも個人的にはのんびりしたいけど。。 平日に…

水少なきこと

一年ぶりの五ノ池小屋です。 天気の関係で空きが出たようで今年も泊まることが出来ました。 ここは人気の山小屋でなかなか予約が取れないと聞くのですが、 山は天気次第でキャンセルも多くあるので、 天気を見ながら電話してみるのもよいと思います。 今年は…

押し合いへし合い

雲が上がってきた。 独立峰の御嶽山は気流が吹き上がり雲を纏いやすいのか。 それでも雲が晴れると、これでもかと青い空が垣間見える。 夏と秋のはざま 季節の変わり目は空気のせめぎ合い 押し合いへし合いしながら少しづつ季節は巡る。 コマクサはもう種を…

雨上がりのツガの森

夜半に降った雨露が林床の葉にあたる朝日に光る。 心配していた雨も何とか持ちそうだ。 2014年のあの噴火から9年目、年号は平成だった。 この夏、やっと剣ヶ峰への規制が解除された御嶽へと足を向けた。 転勤して毎年、五ノ池小屋泊で、御嶽山に通うように…

朝日の下り道

室堂のお花畑の最後のハクサンフウロが見送ってくれた。 さよなら。 また来年会おうね。 草花の種は、確実に実り朝日に輝く。 透かして見るときちんと実がついている。 ぱちんと弾けて跳ねていくもの。 風に乗ってフワフワと空に登っていくもの。 空の向こう…

朝日の道

南竜が馬場のテント場に日が差し始めたころテント場を後にした。 前回は雲の中だった道を再度歩く。 今度はまた別の道のようだ。 空が広い。 出来損ないのうろこ雲か。 秋はもう少し先のようです。 行く道を見て 来た道を振り返る。 火が登るほうを見ると、 …

ゆるやかに流れる夜のこと

南竜のテント場に静かに日が沈む。 時の流れが緩やかになり、気持ちがほぐれていく。 空気が入れ替わりひんやりとしていく。 前回よりもテントは少ないかな。 2回目なので、室堂の丘が見える良い場所が大体分かっていているので その場所をチョイスしました…

夏の日差しと秋の風

標高2450mの室堂平まで登ってくると、草紅葉が始まっていた。 大白川の登山口が1250mなので高度差は1200mほど 100m高度を上げると気温は0.6度下がるので 登山口からだと12×0.6=7.2度ということか。 都市部の標高0mからだと14.4度温度が低い計算になる…

森林限界あたりの景色

夏、色とりどりに咲き乱れていたお花畑は、 次第に色あせ実を結び始めていた。 ハクサンフウロ わ、花火みたい。 思わず見とれてしまいます。 夏の生き生きとした感じもいいけれど、 ちょっと枯れ始めもなかなか素敵です。 魅力的な形をしているトリカブトも…

実りの季節

大蔵避難小屋をすぎるとダケカンバの樹林帯に入ると色好き始めたマユミが出迎えてくれた。 マユミとツリバナは似るが 実のの割れるはずに違いがあるという。 マユミは4つに割れ、ツリバナは5つに割れるという。 また、花弁も同じで小さな白い花がたくさん…

大倉尾根

片面が崩れた大倉尾根に出ると、ダケカンバの樹林帯に入る。 少しのアップダウンを繰り返しながら歩いていくと 時期に大倉の避難小屋だ。 ガレ場には、前回来た時はマダツボミだったオオヤマリンドウがほころび始めていた。 白いホオコ草はもう終わりを迎え…

ブナの森からダケカンバへと

夏の花ほど鮮やかではないけれど 何となく心惹かれる秋の花が咲き始めている。 ノブキの花が微笑みかけてくる。 ブーンと沢山の羽音が聞こえる方に目を向けると 紫色のヒキオコシに花バチ達が沢山あつまっていた。 アザミだろうか 調べてみると「オヤマボク…

晩夏

3週間ぶりだな。 今年は白山を中心に歩こうと決めていて、周辺を歩いている。 今回も南竜でテント泊を計画をして、金曜日の仕事をかたずけ 平瀬登山口の休憩小屋へと向かった。 何度か通い勝手がわかって来た森の中の登山口の小屋で仮眠を取り 夜明けととも…

薄れゆく

日本海に出る。 近畿から瀬戸内海を通り、日本海沿いの各地を巡りながら 北海道へと行きかった北前船 その面影は時の流れとともに薄れていくが、 当時を想い起こさせるものが所々に今も残る。 そんな一つが、こういった神社の一つでもあるのだろう。 *鳥取…

なあに?何か言いたいの?

いー 何かを伝えようとしているのか。 どこか人を思わせる狛犬の顔に見入る。 人のよりどころであった神社の多くは、人とのつながりが薄れ 人の心から忘れかけられている。 それでも、誰かが少しの掃除をされたりしている痕跡を見ると なんだかちょっとほっ…

狐の嫁入り

夏休み後半 広島から名古屋への帰り道は、のんびりと3泊の行程を組んでみた。 ざっくりと次の日の計画を前の日に練りながら次の宿を探してみる。 昔もこんな感じで全国を回ったことを思い出す。 これはまたまた面白い、 阿も吽もどちらも口を開けていらっし…

尾を上げて

広島に住んでいる頃は全く気が付かなかったが 中国地方界隈の狛犬さんはとても独特な形をしている。 今にも動き出しそうに獅子は舞っている。 ※岡山県新見市千屋実「千屋神社」 尾を高く上げ、人を威嚇し今にも襲ってきそうな姿をしている。 故郷の祭りでも…

盆踊り

交通量の多い一桁国道から海沿いの道へ避けて走ると 瀬戸内の穏やかで優しい海が広がる。 子供のころは、この海がこんなに優しい海だとは感じなかった。 素朴で、愛らしい。 そんな狛犬さんがいる場所でもあった。 よう来たね。 おかえり。 なんとなく、そう…

お手する狛犬さん

大阪から広島へ、いつもは交通量の少ない中国道沿いを のんびりと走るのが好きなのですが、今回は台風の予報もあり 1日で走りきる必要があり、山陽道沿いを行くことにしました。 そろそろ休憩をしてみようかな。 そう思ったころ、なんとなく雰囲気のある神…

優しい笑顔

狛犬さんが、それぞれとても表情豊かなことを知ってから なんとなく気になる神社が目についたら立ち寄って見るようにしている。 そんな時、こまめに立ち寄れるハンターカブはとても便利な足になる。 夏、沿道の狛犬さんを訪ねる狛犬ツーリングを行いながら …

続く道

天井から谷に下ると、周りはまた雲の中に入り始めた。 段々と視界が薄れてくる。 地図には「迷」マークがある。 確かに、霧に閉ざされると方向感覚を失い迷いやすいと思われる。 こういった道では注意が必要で、分岐毎に進行方向と現在位置をこまめに確認し…