のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

芽吹き<雨のワルツ>

雨霧の中、くろんど散歩に出かけてきました。

■踊り子
ビシャゴ。
去年このブログを初めてすぐの頃、友人と裏山散歩に出かけた時に、教えてもらった低木。
まったく目立たないが、強烈な芳香を放ちます。
人によって好き嫌いがはっきり分かれる匂いとおもいますが、私は大好きです。
枝の下にびっしりとつく小さな花を覗いてみると。

ワルツを踊っているように見えませんか?

空からは、音楽の伴奏のように、雨粒が降りしきり、木々の枝を伝うさまは、まるで踊りの伴奏のようです。

■観客
林縁の、野ばらの茂みは、多くの虫たちが集まる森の隠れ家。
ちょっと失礼して覗いてみると、色鮮やかな虫が隠れていました。
 ツマグロオオヨコバイ
ウンカの仲間で、稲に取り付いて農家の人を困らせるようですが、厳しい冬を成虫のまま乗り越え、好物の野ばらの木の枝で、体力を養っている姿を見ると、親しみを持ってしまいます。
 

■誕生
春の雨音に包まれながら、柔らかな蕾は、ふっくらと膨らみ、次々とはじけていきます。
 
一瞬、緑のお祭りの序奏曲が聞こえたような気がします。