世界遺産「春日山原始林」
奈良、春日大社の社寺林として、太古の昔から守られてきた神の森を訪れました。
数千年を経た常緑の森は今、落葉の季節を迎えています。
圧倒的な大木林の迫力
苔むした木々の姿は、なんとも言えない神秘的な佇まいを感じます。
所々に、人々が、様々な祈りを捧げ伝えてきた痕跡が数多く残されてもいます。
渓流沿いに出ると、ひんやりとして、さらに、森の奥深くに分け入っていく気がします。
大木は歳を重ね、表皮も様々な表情を見せてくれます。
「鶯の滝」は、鶯の鳴き声を遠くに聞きながら、時が流れる如く淡々と流れ続いていく
そのそばで、一時の安らぎを多くの人が分けてもらっています。
1本の杉の大木を過ぎた頃、奥山と呼ばれる地に足を踏み入れる。
この地は、100年前に植樹されたとの事。100年で直径約50cmぐらい。。。
あちこちにある大木がいかに、風雨に耐えてきたかが分かります。
杉林のなかでひときわ光輝いて見える春日山一番の大山桜
「すごい!」「わー、綺麗」通りかかる人々が思わず驚きの声を漏らしていました。
近くで、お地蔵さんが人々の往来を見守られていました。
若草山側の谷では、樹林が若い気がします。紅葉と山桜の新緑がとても素敵。
こちら側は、ハイキングの人も多数散策されていました。
昨日に引き続き、今日もエナガさんに出会えました。
可愛いですね。
老舗旅館「月日亭」は、四季折々の季節を感じられる素敵な雰囲気で佇んでいました。
春日山原始林をゆっくりと約5時間ほど掛けて一回り。こんなにも近いところにこんなにも原
始の森があろうとは思いもよりませんでした。
近いうちにまた訪れてみたいお気に入りの場所になりそうです。
■大正初期に開発された周遊道が原始林をぐるりと包み込んで、奈良の人々が気軽に散歩でき
るようになっており、徒歩で楽しむ方、自転車でチャレンジする方色々な接し方が出来るよう
に成っているようで、一部、上部部分は車で通ることも出来るようになっていました。
世界遺産として登録され、後世に残されようとしていますが、残していくには人々の感心とと
もに、努力が必要と感じています。