のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

夏がくる

植物たちは環境により巧みに住み分けていると聞きます。くろんど森ではどうでしょう。

■尾根
細い幹を揺らすと葉のかすれる音がそよそよ〜と響く「ソヨゴ」
くろんどの森にはソヨゴの木が多くあり、冬になると、あちこちに赤い実をタワワに実らせた姿が目立ちます。
今の季節、小さな小さな可愛い花が咲いていました。
 

何時もは、無骨で愛想のない目立たないネジキ。
白い鈴のような可憐な花、とても綺麗な花を咲かせるのですね。

■キャンプ広場
人の手で植えられたのですが、秋に美味しい実を実らせてくれるヤマボウシ
チラホラと咲き始めました。清楚な感じのする花ですね。

■林床
尾根を離れ、冬の間に刈り込まれすっきりした林床に、ピンク色のササユリが一輪
すっと立ちすくんでいました。思わずにっこり。

■林縁
渓谷沿いの林縁、タツナミソウがあちこちで、楽しくラッパを吹き鳴らしていま
す。これまた、可愛いです。なかなか前に進めない^^;

■沼
くろんどの山には、池や沼が数カ所あり、多くの命が育まれています。

今。森の沼地では、キショウブが咲き乱れ、蓮の花も満開!
カエルが元気よく鳴いています。

早春の花ミズバショウは、花の真ん中の部分が青々と光っています。
これからどんな色に成るんでしょうね。

■道沿い
足元に芽を向けるとオオバコの花が、下から上に向かって線香花火が燃えるよう
に順々に咲いていっています。

風になびく黄色の姿が涼しげ。もうすぐ夏だなとつくづく感じます。

川沿いには、ウツギの花にやはり蜜蜂が忙しそうに働いています。
これからの蜂蜜は百花といわれ、様々な花から蜜を集め楽しませてくれます。

人間の手が入り維持されている里山は、混沌として境目がはっきりしませんが、環境により植物たちも少しづつ、居心地が違うのでしょうね。
それにしても、あっという間に夏がすぐそこまでやってきています。