のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

十薬(ドクダミ)

列車も風で止まり、遠回りで早々に帰宅しました。
台風が近づいてきています。
自然の前には、生き物はじっと身を縮め、通りすぎるのを待つしか無いのでしょう。
無事通りすぎてくれることを祈っています。

植物の名前とともに、由来や人との繋がりを調べたりするのが好きです。
先週も見かけた初夏の花の十字花。ドクダミです。
なぜか、とても惹かれる花は、雨上がりの光を浴び、清楚な感じで光り輝いています。

十薬と呼ばれるほど、多くの薬効があると言われている植物であるのに、毒の名がつく。
幼き頃、虫刺されに弱く腫れ上がる私の手足に、祖母がドクダミの葉をすり潰し、塗りつけてくれたことを思い出します。
葉を乾かした、どくだみ茶は、お店にも並んでいますね。

花びらに見えるのは、総苞片(そうほうへん)で、花を包む殻のようなもの。

白い絹のような殻に守られた中には、小さな花が小さく小さく寄り集まっています。

塗る・飲む・入浴などなど、様々な効用があると言われ十薬は、日陰にひっそりと咲いています。