夕食を作っていると、西の空が輝き空気が輝くことがあります。
そんなときは、ちょっと手を止めて、私市の棚田を見下ろす松寶寺の土手に散歩に出かけます。
ここは、多くの人の散歩道。みんなちょっと足をとめて棚田の向こうの街並みに沈む夕日を眺めています。
土手の大ケヤキは、何万回この景色を見てきたのでしょう。
日々の駆け抜ける時間と違い、夕日を眺める時この瞬間。時が止まったように感じます。
夕日を受けて空一面が輝き光の門が開くとき、その先に見えるのは何なのでしょう。
その瞬間、あたり一面の雲が燃え、思わず溜息が漏れてしまいます。
太陽が沈み、平常が戻ってくると止まっていた時間が流れ始め、再び時が動き始めます。