ここは山頂。そして人の目線は、雲高さと一致する。
雷の音も頭上ではなく自分が立っている同じ高さから聞こえ、西の空に掛った虹の橋もちょっと足を踏み出せば登っていけそう。
標高1955mの山頂は、川のように流れ行く雲の波の中を漂います。
やさしく包まれた綿雲のなかから見る外の世界は、海の中から空を見ている感覚に似ています。
地表を流れる風の赴くままに漂い、沈みゆく太陽と協力して、空いっぱいのキャンパスに雄大な絵を刻々と描いていきます。
剣のお山は、このあとどんな風景をプレゼントしてくれるのでしょうか。
楽しみに待つことにしましょう。
草花は、時折さしこむ光を受けて、黄金色に輝きを見せてくれます。
ああ、本当に天国のすぐ近くまできたようです。
次第にあたりは深いきりに包まれ、日が降りていきます。
山頂のお天気は風まかせ。
今日の宴会はどうなるのかな?
宴会会場