日が沈み。私市植物園に何時もと同じように夜が来る。
人気の無くなった水辺には、昼間とは違う物語が語られている。
今宵は、夜間特別開園「夜咲き熱帯スイレンの観察」が年に一回開かれる日。
そっと、夜の水辺の物語を覗ける機会です。
今まで何気なく通り過ぎていた場所。
昼間は固く殻を閉ざして夜を待っている蕾たち。
素敵なチャンスを見逃している事に、改めて気付きました。
深い暗闇の中、そっと懐中電灯の光を当てると、薄っすらと闇に浮かび上がる姿がある。
人知れず毎夜静かに誰かのために開く華。
これほど、妖艶という言葉がふさわしい姿は今まで見たことがありません。
妖しい魅力で見るものを虜にする。
不思議な魔法をかけられてしまいました。
どうしたらこの夢から抜け出すことが出来るのか。。。
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短い時間での夜間開放だったのですが、突然の雷雨で夜間来園の方々は大変でした。
一旦退避し、雷雨が過ぎ去った静かな植物園を再訪。
しずかな妖艶の闇を静かに堪能できました。(^^♪