のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山の辺の道「ひとやすみ」

猫が山門の受付にたむろしているのが気になって覗いてみた長岳寺。
聞いてみると、平安の時から今に伝わる花の寺とのこと。

今は、酔芙蓉ぐらいしか花がないのですがと案内してくれる。
清楚な純白な花が朝開き、刻々と時が立つにつれてほんのりと頬を染めていき
、精一杯に恋をして、命燃え尽き夜には散っていく。
そんな物悲しくも、精一杯に生きる物語を繰り返し語ってくれているようです。
 
暑いですね。少し休んで行ったらいかが。
お言葉に甘え、冷たい水を一杯頂く。

心地良い空間に包まれ、水が体全体に染み渡っていき、生き返ったような気がします。
時の経つのも忘れ、そっと目を閉じて空間を全身で感じる。

小さな命が生まれ消えていく。

何時の時代も、人々は何かを願い。何かにすがって生きていく弱い生き物。

自分の弱さを認め、ありのままを大切にする。
そんな心を持ちたいと思います。