朝早い東大寺の境内は、昼間の喧騒がうそのようにひっそりとしています。
今年3回目の春日原始林の散歩にやってきました。
古木のシルエット。明るい光の中ではとても素敵なのですが、暗い夜に一人でこの道を通ると、大きなお化けの木が襲ってくるような感覚にとらわれてしまうような不気味な気もしてきます。
森に対する恐れは、見えない何かを、心が感じるから。
人の心の弱さに闇が入り込む。
森の中で一人で寝ると、いろんなことを考えてしまいます。
ちょっとした物音や、友と一緒では感じない何かを感じる。
それは自分自身を見つめ直し、新たな自分に生まれ変わるきっかけだとも思います。
森と一体になり友達になる頃、今まで見えなかったなにかが見えてくる。
それはきっと、自分の宝物になると思う。
さあ、森に出かけよう。
忘れていた感覚を取り戻しに。