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のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

器の力

店先に楽しそうに並んでいる食器たちに引かれ、ふと立ち寄った陶舗「サノヤ」さん。
和食器専門に扱われ、現在のご主人は二代目。

うまいこと重なる椀があるかちょっと覗いてみたんです。
それだったら、僧が托鉢などにもってあるく托鉢椀はどうですかと勧められた。

話に聞くと、木地師の卓越した技術でもこの椀は造ることが難しい。
工房の方も、作るのが困難の為、今あるものでもうやめようかと思っているとのこと。

椀作り出すには、木と対話しながらその形を生み出していくこと。
そして、極限までうすく薄く美し姿を浮かび上がらせる。

木地師は、指が無いことが多いんですよ。
日本の職人の技にかける意気込みがそこにはある。
そんな器に出会うことが出来、有難いことだと思います。

職人の心意気を思いながら頂く御飯は、とても美味しく感じます。
器の力って凄いな。

■応量器
禅宗の修行僧が使用する個人の食器のこと。
一番大きな器に粥を受け、以下それぞれ定められた器に汁・香菜・副菜を受ける。
粥を受ける器は釈迦の頂骨であるとされ、頭鉢(ずはつ)とも呼ばれ直接口をつけること、粗略に扱うことは厳禁である。また食事の他に托鉢の際に布施を受ける器としても用いられる。