季節を分けると書いて「節分」
立春・立夏・立秋・立冬それぞれの季節の節目の一日前を節分と言うとのこと。
いままで普通に豆まきの日。大阪に来てからは巻きずしを恵方の方角に向かって
無言で食べる不思議な日と思っていましたが、各季節の分かれ目の日ということに
改めて気が付きました。
数年ぶりに風邪気味で体調を崩した小春日和の温かい週末。
窓から差しこむ日差しにいてもたってもいられなくなり、私市植物園に少しだけ散歩に出かけました。
春の日差しに暖められた草地ではオオイヌノフグリが咲き始めてみました。
オオイヌノフグリ。
学名は、伝説上の聖女の「ベロニカ」の名を名乗る。
そんな可愛らしいブルーの花を春一番に見せてくれる小さな花は春を喜ぶ詩を歌う。
原産のペルシャ地方からヨーロッパを旅し、明治時代にはるばる日本に渡って来たというこの春の小花。
小さな見かけによらず、たくましい生命力を持っている。
日本の雄しべは真ん中の雌しべに触れ、自花受粉も可能で、小さな葉っぱの一節毎に花を咲かせ、
その一節分で光合成を行い実をつけるエネルギーを生み出すことが出来るという、省エネ型とのこと。
競争相手がいない、春一番を狙うのもそのためなのかな。
遠く海外から旅した小さな聖女は、遠く東洋まで来て、私たちの目を楽しませてくれる。