のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

山茶花から椿の季節へ

山茶花
生まれたての赤ちゃんのように触れることさえ躊躇してしまうその花は、まるで産着を着ているようです。
 
生垣によく植えられている赤い種類の他にも白や淡い桃色など色とりどりに咲き誇る。
しかし、美しい花は儚く、あっという間に色落ち散ってしまう。

冬の間中次々と咲き誇り道行く人の目を楽しませてくれる。
その姿は童謡にも歌われ、昔から私たちの心の片隅に無意識に写っているのではないでしょうか。

緩み始めた春を感じる風邪に、ひらひらと花びらが舞う。
季節は山茶花の季節から、椿の季節へと移り変わろうとしています。


そして春を告げる椿。
旧暦のお正月頃を迎えるころ、硬く閉まっていた蕾が次第に緩み始めます。

一輪一輪。
ゆっくりと花開き始めます。

私市植物園の椿山が満開になる頃、本格的な春がやってきます。