このすらっとした姿の木蓮が好きです。
特にこの季節は、枝先に柔らかい産毛をもった蕾が夕日があたるり、全身が光り輝いているように見える瞬間があります。
それはまるで、柔らかい枝先の一本一本に、お天道様が灯火をつけて回っているよう。
夜の闇に困らないように、そっと淡い光を置いていく。
この森に暮らす者達へのささやかなプレゼント。
少しずつ、その灯火が消える頃、遊び疲れた森の動物達は心地良い寝床に帰っていくのかもしれません。
朝の光が差し込むまでゆっくりとお休みなさい。
また明日、一緒に遊びましょう。