天空の城は雪に閉ざされていましたが、天空では数羽の鳶が、詩を歌いながら楽しげに大空を舞っていました。
鳶が生活しやすい環境なのでしょう、但馬地方を訪れるとよく鳶を見ます。
おーい春よ来い、春よ来い。
ピーヒョロロ。
歌声に誘われ、馬酔木の蕾の鈴がすこしなった気がします。
フィー、フィー
振り向くと、鷽が桜の蕾を求めて枝から枝へ飛び交っています。
ピー。
鵯も飛んできました。
まるで空中ブランコですね。
うすみどり色の繭が雪の結晶で化粧をして光っています。
白い綿に包まれると、沢山の小さな色が浮かび上がってくるようですね。
森の箒で白い雪が掃き清められるころ、春の足音が聞こえてきます。
もう少しだね。
※竹田城20130221