糸井渓谷の最奥部に鎮座する桂の雄株
古くから神木として人々に奉られて来た、桂の古木に初めて出会ったのは、三叉が咲き誇る、肌寒い3月末のこと。
赤く固く閉じた蕾が印象的だった。
季節は夏。
糸井の渓谷は、カジカガエルの涼しげな声がこだまし、オオルリ達の声がこだまする。
再び訪れた古木は、青々と葉を茂らせ、生命力に満ち溢れた姿に変身していました。
高さ35m、枝張りは30mにも達する、渓谷の主は樹齢約2000年という。
年老いた主幹は朽ち果て、「ひこばえ」の子供や孫たちが、お互いに荻あい、優しく包み込むように手をつなぎ、子守歌を歌っているかのよう。
歌声は、森に染み込み、渓谷を潤す水となり、流れ広がっていく。
秋の紅葉もさぞ美しいことでしょう。
楽しみです。