まるで異次元の世界に紛れ込んだよう。
訪れるみなが、圧倒的な存在感に引き込まれる。
桂の古木とともに流れる時間を感じたくて、もう何時間ここに留まっているのか。
時。光。風。温度。湿度。
様々な変化が組み合わさり、桂の古木を包み込む。
生まれ出る
ひこばえが光の中へ歓声を上げて飛び出していく。
このものたちも、数々の苦難をのりこえ、この古木に吸収され一部となっていくのだろう。
時折遠くで雷音が轟き。
沸き上がる雲の隙間から日の光が差し込む。
光と雲のせめぎあいが、本格的な夏の訪れを感じさせてくれる。