お祭りの季節がやってきた。
天田の宮神社境内に収められている、私市のだんじり。
かつての秋祭りでは、年に1回、私市村の氏神である、若宮神社に神様をお迎えしていたという。
いつかまた、復活したいものだと、みなが呟いていた。
その念願の私市だんじりを、今年、三十数年ぶりに天田の宮神社から若宮神社へと曳航を行うこととなりました。
数々の難関を乗り越え、みんなの気持ちがひとつになりやっと実現したこの曳航。
警察の調整。電線の高さの調査と対策。
などなど数知れない下調べと調整の連続だったとのこと。
一度終わらせてしまうと、はじめることが非常に難しいこと。
だけど、多くの人の思いがここに集まり、新たに走り出した。
さあ、帰ってきたよ。
ここを曲がって参道に入れば、若宮神社はもう目の前。
気合入れていくぞー。
掛け声が一声大きくなる。
帰ってきたね。
お帰りなさい。
人も獅子もひょっとこも、一緒になってこの日を迎えれたことを喜ぶ。
さあ、このよき日を楽しもう。