母は気に入った詩や歌を、昔から紙に書いて壁に貼り付けておくことが好き。
数年前に帰省した折に、壁に貼られていた詩を目にしていた。
以来、この詩が気になっていたが、先日「加島祥造」という人の詩だと知った。
-
-
- -
-
求めない−
すると
簡素な暮らしになる
求めない−
すると
心が静かになる
求めない−
すると
時はゆっくり流れはじめる
求めない−
すると
待つことを知るようになる
求めない−
すると
自然の流れに任すようになる
求めない−
すると
君に求めるひとは去っていく
求めない−
すると
君に求めないひとは
君とともにいる
求めない−
すると
もっと大切なものが見えてくる
それは
すでに持っているもののなかにある