のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

紅葉散歩 「里山にお祭りがやってきた」

紅葉の始まった私市植物園。
色づき始めたモミジの葉の上に、青色に輝く蝶がいた。
とても綺麗な衣ですね。
 =ムラサキシジミ=
もしかしてあなたが、この森に、紅葉の魔法をかけて回っているのですか?
あお。あか。きいろ。

錦の機織が糸をつむぐように、静かに静かに、魔法が広がっていく。

黄色く暗闇に浮かび上がる、桂からは、甘い香りの風が吹いていた。
まるでトーストを焼いているよう。

森の木々は、葉っぱの中に溜め込んだ糖分を体内に戻そうと、必死に血液の逆流を始めている。
青の血液が少しずつ少なくなり始めると、他の血液の色が強くなる。
紅葉とは、ほんとうに不思議な現象です。
 
さあ、里山にもお祭りがやってきたよ!