目を開けると、眩いばかりの光の渦。
古都、京都の古刹、「東福寺」は、錦の波に飲み込まれていました。
紅の波間に浮かぶ、通天橋は朝の光に輝きを放ち、極楽浄土のようでした。
艶やかな喧騒から抜け出し、少しあるくと、道端にひっそりとした門構えの寺がある。
静かな寺の前、なんとなく通りすぎたが、何故か気になり引き返してみた。
■光明院
足を踏み入れてみると、そこには、静かな時が流れている場所でした。
時とは不思議な流れ。
せかせかしていると早く流れ。
ゆったりとしているとゆっくりと流れる。
それは、人の心の現れ。
ゆるりと流れる時のなかに、身を委ね。
ゆっくりとした時を感じる時、大切な物を思い出した気がした。