神戸ルミナリエを初めて訪れた。
静粛な賛美歌のような音楽が漂う中、暗闇の中にただよう、「光の記憶」
様々な記憶の想いが漂う神戸の町に、夜空の記憶が
ひとつまたひとつと集まってきて祈りの形を形作る。
人々はそれぞれの想いを持ち寄り、この場所に帰ってくる。
その想いは、楽しい記憶だったり、悲しい記憶だったりすることでしょう。
でも確実に時は流れていく。
時間は流れ、人の記憶もまた流れていく。
悲しい記憶は、懐かしい記憶にいつ関わることでしょう。
そして、楽し・懐かしい記憶だけが残ることを祈ります。
出口はもうすぐそこにある。
そう感じます。
目を閉じると、鎮魂の鐘の音が聞こえてくる。
【作者からのメッセージ】
忘れることのできないあの日。
神戸に輝く光の星空は、かけがえない記憶のかけら。
ぬぐいされない悲しみと未来への希望が、今も混在している。
光は、記憶そのものだ。
−ヴァレリオ・フェスティ 今 岡 寛 和−