のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

冬の苺

森の木々は葉を落とし、ゆっくりと春を待つ。

枯葉色の世界の中、その場所だけが、濃い緑の葉が一面に広がる。

濃い緑の葉の中、一筋の日の光が照らしだす場所に、なにかキラキラと光るものがある。
その光を頼りに、足を踏み入れた場所には、透き通った冬いちごの畑が一面に広がっていた。

森の妖精が、誰かのお祝い用に育てていたのかな?
一ついただいてもいいかな?

口に含むと、少し酸っぱく、瑞々しい味が口いっぱいに広がる。
少しの幸せを分けていただいてありがとう。

小さな妖精たちが、食べているところをいつか覗いてみたいな。