のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

西赤石山 「母の鼓動が聞こえる山」

去年は雨でしたね。
でもとてもよい思い出となっています。
「西赤石山」
四国の仲間、河童さんと和宏さんとともに、満開のアケボノツツジを求めて一年ぶりこの場所に帰ってきました。

別子銅山」。
富国強兵。
かつて列強から日本を守り、日本の近代化を支え、人々の暮らしを支え続けた山。
いまはその役目を終えて、ゆっくりと森に帰ろうとしている。

しかし、その鉱毒は川に流れ、この川には魚はまだ戻っていない。

禿げ山となっていた山に、唐松・躑躅と、痩せ土地でも大気から窒素を吸収し成長していけるもの達が土壌をゆっくりゆっくりと作っていく。

荒廃から、生まれ変わろうとしている山。
その姿は確実に変化している。

その変化を見守ることで、感じること。
人は何かの犠牲の上で生きている。

すべての物事に感謝を忘れないこと。
この母なる星に、感謝を忘れないこと。

目を閉じると。
母の鼓動が聞こえていたような気がします。