のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

剣山「楽しみ続く」

雨垂れの音。
風にカタカタと揺れる窓の音。
音が醸しだす記憶。
山小屋にはゆっくりとした時間が流れる。

夜半にふと目が覚めると、外がざわめいている。
満月の夜。
山頂は雲に覆われていた。
夜中に何度も窓を開けるが、まん丸のお月様には出会えそうにない。
朝4時。
窓の外から、風のうなり声と共にパラパラと音が聞こえる。
ま、いいか。
月見酒は次回の楽しみに取っておこう。

これが山の天気なんですね。
今回は、次郎笈をゆっくりと回ろうと思っていましたが、また今度にしなさいよということかな。
霧は濃いが、幸い雨粒は大きくありません。
これは、すてきな景色が楽しめそうな予感がします。

山の神様ありがとうございます。
楽しい時間を本当にありがとうございました。
また来ますね。(^_^)/

一つとして同じ風景がない、一期一会。
だからこそ、山歩きは楽しいのだと思います。
風吹き荒れる斜面を足早に抜け、神秘の森に分け入ります。

■霧が絡む風景
雨の日の山歩きの楽しみの一つは、この霧が絡む風景に出会えること。
これにつきると思います。

昨日の晴れていた風景とは一変し、厳かな雰囲気が森を包み、静かに劇場の幕が開く。

小鳥達の歌声にあわせて、森の精霊たち続々と集まってくる。

一筋の風と共に、静かにいにしえの時への幕が開く。

ああ、帰ってきてよかった。
また来ますね。