のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

変身

出会いは突然にやって来た。
夜、道を歩いていると、小さな小さな蝉が歩いていた。
そっと、家の柿の木に。
いらっしゃい。
00:08
なんどか、お家に招待したものの、いつも最後まで見届けることが出来ず
睡魔に負けていた。
01:17
今度こそ、頑張るぞー!
パリ。
小さな音がした。
01:21
わ!
くりっとした、かわいい小さな目。
体を揺らし、必死で殻から抜けだそうともがき、やっとのことで抜けだした。
02:07
小さく縮こまっていた羽が1時間ほどで伸びきり、透き通った白い衣をまとった妖精に変身。
だんだんと羽に色がつき、体全体が濃くなり始めた。
03:02
蝉のお母さんが気に入った木の幹に産みつけられ、翌年の梅雨の頃雨が降った日にふ化するという。
ふ化した幼虫は、すぐに地に潜り、3〜17年にも及ぶ長い長い暗闇の生活。
※今回出会えたアブラゼミは6年とのこと。
04:19
セミは不完全変態
卵からかえった瞬間には、もう小さいながらもセミの幼虫の形をしているんだって。
でも、なぜ昆虫は変身できるんだろう。
どうやって、体の形を変えるんだろう。
どんな仕組みなんだろう。
どんな疑問も吹っ飛ぶほどの、変身したての美しい姿。
きれいだなー。
04:42
今回出会えたのは、アブラゼミさんでしたが、ほかのセミはどんな形なんだろう。
もっともっと、いろんな昆虫の変身の瞬間を見てみたい。
出会ってみたい。
そんな思いが、ふつふつとわいてきた。
05:49