のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

友へ

ふとした時に思い出す友がいる。
高校時代、箒をバットに、教室の中で野球をしたり、気が合い、よく遊び話をした。
少林寺拳法に夢中になったのも、彼のおかげ。
おかげで、すこし変われたような気がする。

最近では、年賀状のやりとりだけになっていた彼が、病と闘っているのを知ったのは最近のこと。
最後に合ったのは、5年も前のこと。
今度、ゆっくり酒でも飲もうと言う約束は果たせなくなった。

思えば、達筆の彼が一言添える「元気か!」という年賀状も
いつしか、印刷だけになっていた。
その裏には、とてつもない苦しみが合ったこと。
それを、友として知らなかったこと。
ごめんな。

いつの日か、話が出来る日が来ることを。
ゆっくり待ちます。