日が昇るのがめっきり遅くなり、木漏れ日の時間帯が日を追う毎に変わってくる。
きりっと引き締まった空気。
草花の咲きに付いた朝露の粒の大きさが小さくなった気がする。
そんな、ちいさな変化が季節の移り変わりを感じさせてくれます。
早朝、くろんどの森に分け入っていく。
わ!
チジレザサが輝いている。
そっと近寄ってみると、光の中に、小さな小さな蜘蛛の巣が星雲のように無数に浮かんでいる。
かがみ込み、小さな星雲をじっと見つめていると、そよ風にふわりふわりと揺れた。
なんだか今日は楽しい散歩になりそうなすてきな予感がします。
あら、こんにちは。
ご近所の窯元のKさんも、朝のお散歩ですか。
気持ちがいいですものね。
ほら、目を閉じて耳を澄ましてみませんか。
どこからか柔らかに光り輝くキンエノコロのコーラスが聞こえてくる。
ミズヒキにコオニタビラコ。
秋の野山には、小さな野花が咲き乱れ。
季節の移り変わりに彩りを添えてくれている。
ゆっくりと。
急ぎ足で、季節は進む。
ね。