人は自然を敬い生きてきた。
誰が彫ったのだろう、道端の杭に掘られた仏が私を見つめていた。
山の所どころに、心を映し出すなにかがある。
普段の生活の中では忘れているけれど、
森と人は、とても深いつながりを持っているんだなと時々思う。
人は自然に頼り、寄り添って生きてきた。
人は、一人では生きていけない。
夜は暗く怖いもの。
森は、もののけの存在を感じるところ。
朝は、日が昇り、ありがたいこと。
万物には命が宿り、巡っていく。
森に一人で入ると、自然の声が聞こえてくる。
だから僕は、森に行く。