のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

雪の武奈ヶ岳「おしゃれ」

山は白い衣をまとい、うっすらと頬を染め恥ずかしげに私を迎えてくれた。
その姿を、母なる湖の湖面に写し、時間とともに移りゆく。

山には表情がある。

そして、一日のうちに何度もおしゃれをする。

それぞれの山には、個々特色のある物達が住まう。

住まわせてもらっている物達は、代わる代わる山を飾り、一緒に楽しんでいるかのよう。
そして、春、夏、秋、冬と四季折々に山に住まうもの達が衣となり、日一日と姿を変える。

一年を通して通うこと。
一日の変化を感じる心を持つことが大切だと思う。
冬の日はゆっくりと暮れていき、また明日が来る。