のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

東熊遊山「風」


ひや!
ひやっこい風とともに、空からゴーという音が山にこだまする。
「ひこうき風だよ」
平地では雑多にまぎれて、感じられないことが多いのだと改めて感じる出来事でした。

風を受け続ければ、地は乾き、温度も変わる。
そういえば、人が作った風力発電のプロペラの風が、山の生態系を変えてしまうという。

古来、人は野山とともに生きてきた。
寄り添うように生きてきた。
恐れ敬いながらながら生きてきた。

いつからか、おそれを忘れ野山をかき回し始めた。
地から、空から四方八方あらゆる方向から。
恐れを知らず、まるで戦いを挑むように。

それでも野山は、黙って受け入れくれている。
じっと、受け止めてくれている。

野山が好きだ。
生き物みんな。
そこにいるとほっとする。
離れるとすぐに帰りたくなる場所。
あなたに出会えてよかった。