のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

伯耆大山「変化の季節」

大山の裾野に広がる広大なブナ林
葉の落ちた林と白い地肌のコントラストが素敵です。

日が当たると、ぽかぽか陽気。
登り始めて直ぐに1枚また1枚とシャツを脱ぐ。
周りを見るとブナ達も、白い衣を脱ぎ始めたようです。

雪は天然の掛け布団。
雪の中は、外よりも暖かい。
雪の布団は木々達の根本を多い、暖かい布団の変わりになってくれているのかもしれません。

森林限界に達し、ブナ林が急にとぎれる。
風が強くなり、あっという間に雲が山頂を覆い、気温も一気に下がり季節は一気に真冬に逆戻りとなった。
どんどんと山頂から人が降りてくるが、いけるところまで言ってみようかなと、さらに高度をあげていく。

山頂に近づく頃、次第に雲薄れ、変化が起きた。
雄大な劇場の幕が開く。
ゆっくりゆっくり白い幕が上がっていく。

素晴らしい。
こんな風景に出会えるとは。

春霞かかり、遠くまでの眺望は望めないが、それもまた季節の流れ。
山が深い眠りから覚めるとき、白い息をはく。
太陽が地球の気候を変化させ、風を起こし季節を運ぶ。
変化の季節がやってきた。

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