暖かな新春の風にコウヤボウキが揺れる。
茶色に色あせた穂の中に薄っすらと薄紫色を残す穂が一輪あった。
見上げると濃い緑色のステンドグラスが散りばめられた天窓が空を覆う。
古刹「獅子窟寺」の境内の社寺林は鬱蒼とした椎樫林に覆われている。
金剛山からここ私市村の東側にそびえる巨石群に、修験者が薬師浄土を
開いてから1300年以上がすぎるという。
かつては、広大な敷地を持っており山のあちこちにその痕跡が今も薄っすらと残る。
新年二日
裏山の山中にある、獅子窟寺にお参り、今年も神様のお酒のおすそ分けを頂いた。
現在は収納庫に鎮座されている、平安時代前期に作られたと言われる
国宝の阿弥陀様が、毎年お正月には訪れる人々にお顔をお見せになる。
一木造りの優しげなお顔を拝見するとなんだか優しい気持ちになります。
お参りが終わると、ことし初の裏山散歩
お節をちょこちょこっとお弁当箱に詰めて、お気に入りの日本酒「片野桜」で乾杯!
ほろ酔いに気分になったころ、お餅がいいあんばいにふくれだした。
ほっこり温まる、ぜんざいで頂きました。
ごちそうさまです。