昔々その昔、人と鬼がまだ仲がよかった頃のこと。
人と鳥たち、そして鬼はそぞれの役目をもって暮らしていた。
人は詩を読み
鳥は歌を歌い
鬼は音を奏でていた。
つのつの一本、赤鬼どん♪
つのつの二本、青鬼どん♪
こころ浮かれて心浮かれて踊り出す♪
ーーーー作詞(加藤直)「赤鬼と青鬼のタンゴ」よりーーーー
踊り疲れると砂浜に寝そべり
波の音を子守歌に語り合う
詩国からほんの少しだけ海を隔てた小さな島
鬼ヶ島(女木島)には今も、人と鳥と鬼が仲良く
踊っているような、微笑ましい光景がそこにあった。
2017.3.19女木島(鬼ヶ島)