目の前をリスが木に駆け上り、イタチが岩の間に滑り込む。
冬の間、ひっそり静まりかえっていた森が、一気に生き物達の気配で満ちあふれてきた。
■気配を消す
森にはいるときにはなるべく気配を消して入りたい。
呼吸をゆっくり深く忍び足
木々の間を通り抜ける風を感じながら、
山道の両脇の草むらに注意しながらすすんでいく。
神経を研ぎ澄ませ。
あらゆるものの気配を感じながら
武道の構えと同じように視線は一点を見つめるのでなく広く保ち、あたりの気配を漏らさないようにする。
時には目を閉じ、耳だけで感じることも大事だ 。
互換を研ぎ澄ますと、ほら。
いろんな息遣いが見えてくる。