「チョットコイ」「チョットココイ」と窓の外からコジュケイの鳴き声が谷に響く。
川のあちら側とこちら側で二羽が競うように鳴き交わす。
あまりにもおいでおいでと、誘いにのって覗いてみると、林の中の枝先にとまって鳴いていた。
大正時代に中国から人の手で日本に渡ってきたコジュケイ。
いまは、「ちょっとこい」という鳴き声も初夏の訪れを告げる風物詩のような気がします。
しかし立派な足をしているね。
コジュケイは日本のキジの仲間
オスとメスとの見た目の区別は非常に難しいとのこと。
でも、足を見るとすぐに分かるらしい。
なるほど。
左足の真ん中に「トゲ」のようなものが突き出している。
これは、蹴爪(けずめ)といって、雄にだけ備わっている。
海を渡り大陸から遠い日本に、連れてこられて来た生き物はコジュケイだけではないと思う。
人の都合で、外来種だなんだと言われることもあるけれど、原因は自分たちにあり、今ここにあって精一杯生きている生き物たちにあるのではないと思う。
地球はつながっていて命は地球上をつねに流れている。