■ ムラサイケマン(紫華鬘)
ケシ科
全草に毒あり
ウスバシロチョウの幼虫の食草でもある。
20170423
ムラサキケマンという植物が谷沿いに咲いてた。
この植物は仏法用具の華鬘に形が似ていることからそう呼ばれるようになったという。
華鬘(ケマン)とは、仏道内陣を飾る仏具
※国宝 牛皮華鬘(ごひけまん) 出典:奈良国立博物館(収蔵品データベース)
■毒取り込む
ムササキケマンは毒草でもあることで知られている。
その体内には、プロトピンという毒素が含み、口にすると嘔吐・呼吸困難・心臓麻痺などを引き起こすという。
そして、ウスバシロチョウの幼虫の食草と知り、覗きに行ってみたが、すでに花は盛りを過ぎ、種が出来始めていた。
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鞘に触るとパチンと弾け、くるくるっと種が飛んでいった。
ムラサキケマンを食べたウスバシロチョウは体内に毒をため、蝶になっても毒を持つという。
植物は体内に毒をもつことで知られている。
毒とは、薬でもある。
植物の中に潜んでいる不思議な力を利用しているのは、人だけではないのですね。
このあたりで、ウスバシロチョウを見たことはないけれど、何処かで出会えたらいいな。