のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

森のなかで思ったこと

奥物部の森は、気持ち良いほどきれいさっぱりとシカ達によって食べられている。

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いま、あちこちで森の生き物達との衝突のニュースが流れてくる。
熊に襲われた。
猿やイノシシに畑を荒らされてた。
シカに山を丸裸にされた。
などなど。

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その原因としてもっぱら語られるのは、猟師が減った。
狼などの天敵がいなくなってしまった。
里山という緩衝地帯がなくなってしまい、人と森の生き物達がばったりで食わす回数が多くなったとかいろいろな原因が語られる。

山を歩き、森で寝て感じたんだけど、原因はそれだけじゃないのではと思う。

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あちこちにネットやフェンスが立てられていく。
ほんとうに、そのフェンスでいまここで起こっていることが防げるの?
森が元に戻るの?

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それって、海の向こう側の国でやろうとしているのと一緒じゃない?

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戦後、日本中の森という森が切り開かれ、杉や桧が山々に植えられた。
その規模は想像以上。

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今、山人は減り手入れがされなくなった山は暗く寂しい。
とうぜん、食べ物は少なく、生き物は何処かに食べ物を求めて移動する。
それは数億年前からの変わらぬ法則。
われわれの祖先もそうやってこの日本列島にたどり着いたといわれる。

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森を豊かにするために、壁を気づいても原因はなくならないのではないでしょうか。
同じお金や労力を使うのであれば、ご先祖様に植えていただいた木を切り出し利用して、森を元に戻した方がよいのではないのかな。
そのほうが何だかよいようなきがするなと、森の中で語り合いながら思った。

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