■原始蓮
2000年前とされる古代の遺跡の中からハスの種子が出土した種から蘇った蓮
蕾に耳をあてると、はるか古代の音がする。
ハスはスイレン科とされてきたが、近年のDNA系統調査ではヤマモガシというグループに入れるべきだとう説がで出ている。
このヤマモガシという聞いたこともないようなグループは、主に南半球、赤道直下の島々に分布している植物だという。
そんな話を聞くと、ハスの花は仏教とともに遠く南方の国から伝わってきたのではないかと想像したりしてしまう。
■おもしろい構造のこと
ハスの実がつまった三角錐の房のことを「花托(かたく)」といい、
一般的な花では、花びらの付け根の部分に当たります。
それが、蓮の花では非常に肥大していて、雌しべ自体が花托に包まれてしまっている。
雌しべは黄色にポツポツと黄色に見える部分です。
雌花が受粉して花托の中で種ができる。
すると、まるでアシナガバチの巣のような形のようになり、
蜂の巣=ハチスと呼ばれる。
そして、「ハチス」が短くなって、「ハス」となったと言われる。
■花托(かたく)
ハチスの中の種をみると真ん中にポッチがある。
これが雌花が受粉した後ですね。
イチゴの実も私達がおいしい、おいしいと食べているのは花托なんですって。
なるほど。
いろいろおもしろい。