桂の葉はゆっくりと色好き始めていた。
もうすぐ辺り一面あまーい香りが満たされると思う。
沢沿いの道、秋のは名達はそれぞれのお気に入りの居場所で花開く。
トリカブトの花は、ガレ場に多い。
すこし腰を下ろして眺めていると、残り少ない花の蜜を求めて花蜂が飛び回っていた。
リンドウの仲間のセンブリと同じ系列「アケボノソウ」は湿った林床を好む。
子供の頃好きだった「猿飛びサスケ」のマンガに出てくる、トリカブトやセンブリを思い出しながらの花巡りにキノコ巡り。
20年ほど前までは下草がびっしりと生え全く違った景色だったという。
しかし今は今の景色を楽しむこと。
また20年後には変わった景色になっていることだろう。
なにかとときの流れが早いせっかちな時代だけれども、
これから日一日と季節は深まっていく。
今年は秋の訪れが早いと河童さんがいう。