一足早い粉雪を思わせる、子福桜や冬桜が花開き始めていた。
木枯らしに吹かれ時たま、花びらが散る。
これから冬の間中、この木の周りだけ日が当たったような、
ほっとさせてくれる場所になる。
西高東低の気圧配置になると朝夕だいぶ冷え込むようになり
ひと雨ごとに冬が近づきを感じる季節が訪れた。
木々は冬ごもりの準備に忙しく、すでにエンジュの木は葉を落としていた。
葉っぱの工場も閉店間近
役目を終えた葉っぱははらはらと舞い、地を覆う。
夏の間一生懸命栄養を作り出した働き者の葉緑素たちは分解され体内に取り込まれ
葉は緑の色素が薄くなる。
すると、赤・黄・茶色などの色があぶり出され、不思議な変化が起こるんだ。
基本は黄色で、もともと葉っぱにふくまれていた黄色の色素を持つ「キサントフィル類」が目立つように鳴るから何だとか。
茶色くなる葉は、タンニンが多く含まれていて、茶色の色素を持つ「フロバフェン」って物資に変化するからなんだって。
赤はアントシアンニンという物質が作り出されるから何だけど、
なぜだかよくわかっていないらしい。
マルバの木は今年も紅葉と同時に花を咲かせ始めた。
不思議な木です。
さあ、これから12月第一週ぐらいまで、私市植物園の秋祭りが始まります。