立春を迎えたばかり、暦ははや第三候にはいるころ
南紀へ向かう道に、くまのみち「小辺路」の一部を選んだ。
今回は十津川の果無(はてなし)の里から古道をたどることとした。
■魚上氷(うお こおりを いずる)
川や湖の水ぬるみ、表面の氷が割れて魚が飛び出していくる頃
村の家の直ぐ側、凍りついた沢水を引いた先に小さな水をためた場所があった。
覗いてみると、大きな鯉が4匹ほどじっと体を休めている。
数年前、土佐の梼原のお母さんの家にご厄介になった際も、家の庭の小さな池に鯉がいた。
古人の様々な知恵なのでしょう。
眠っているかのような鯉も、これから氷解ける季節の到来を待ちわびているのかもしれません。