裏山のハイキング道を尋ねてみると、多くが木々が伐採されていて風景が一変していた。
ここ数年広がったカシノナガキクイムシは、この山の主要樹種である、コナラに大きな影響をおもぼした。
森は遷移する。
大きな木が倒れれば、新たな種がどこかからやってきて、顔を出す。
また、1年もすれば切り倒された木々は腐食し菌類をまとい、またクワガタなどの甲虫の住処となる。
そして、上位の捕食者も爆発的に増えるだろう。
これから、数年はこの森の変化がどうなるかの観察が楽しみでもある。
30年ほど前、瀬戸内全体に松枯れが広がり風景が一変した。
そして今、森は再生し始めているように感じる。
里山は、人が手を入れ、均衡を保っていた。
稙相が極相に遷移する過程はこのようなものなのかもしれない。
そういえば、冬は雑木林の手入れの時期
子供のころ、よくじいさんの山仕事についていくのが楽しかったのを思い出した。
人が手を掛けなくなった森は、誰かによって手を入れられるものなのかもしれない。