いつもの場所に車を置き、奥物部の森へと歩き始めた。
いつも思うのだけど、四国は本当に林業の国だなと思います。
とてもアクセスが良く、高知市内からここまで2時間ほどで森の奥深くまで分け入ることができる。
しかし、人の力はすごいな。
こんな急斜面に道を通すなんて。
切り開かれた林道脇の道は厳しい風雨にさらされるが、逆に太陽が好きな草花が顔を出す。
今年は冬は暖かく雪は少なかったが、春が遅く、南斜面であってもところどころに雪や氷が残る。
こんな年は記憶に無いという。
今年の気候が、山の生き物たちにどんな影響を与えるのか心配だという。
通ってみて肌で感じることで、その答えは見えてくる。
自分で見て感じる。
そんな小さなことが大切だと思う。
林道脇の水が滲み出た場所では、コケ植物たちも一斉に、生きる準備を始めていた。
背の低い植物から順番に、季節を数える。
今から日々の移り変わりがとても楽しい季節に入ります。