のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

ケヤキザコ遊山「月光」

ゆっくりとした時間を感じながら、ふと気がつくと、雲がすぐそこまで迫っていた。
流れる時間が、ゆっくりとしているね。
やっぱり、一泊は良いな。
日帰りよりも一泊、一泊よりも二泊
流れる時間の感じ方が違ってくる。

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これも準備をしっかりしているからいえることだろう。
河童さんから一番に教えてもらったこと。
それは、森の中で野宿ができること。
そうすれば、なにかあってもパニックにならない。
無理に行動しようとしない。
これ、大事だよ。

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そのために必要な物は何か、実際に体験しておくこと。
シュラフシュラフカバーがあれば、それだけで快適な一夜が過ごせるんだよ。
そう教えられたのが、運の尽き、この山での寝るときはなんだかいつも、天を仰いで寝ることが当たり前になってきていた。
わたし、今回も外で寝ますね。。
雨が降ってきたらテントには言っておいでね。。。
おやすみなさい。

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 なんだか明るい光を浴びたような気がして、目が覚めた。
どこだ、ここは。
一瞬自分がどこにいるのか分からなかった。

そうか、森の中で寝ていたんだ。
今日は満月
中秋の名月の翌日の満月の日

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見上げると、木々の葉が月光に照らされて、灯が灯ったようだ。
小さな頃、母親に読んでもらった「モチモチの木」の木に灯が灯ったというのはこういう光景だったんだ。

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森の中には、いくつもの命が動いているのが分かる。
遠くで、鹿の鳴き声が聞こえる。
近くで、ガラっと石の崩れる音がした。

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みんなこの景色を楽しんでいるようだ。
美しい。
なんて美しいんだろう。
ここにこれてよかった。