台風あとの残り風が、黄金色にいろづいた稲穂の上を駆け抜け
畦のすみっこの花を揺らす。
遠くの方で、キチキチキチ!っとかん高いモズの声が響く
刈り取った稲が、稻木に干され、お日様を待っていた。
お日様で育ったお米の最後の仕上げも、やっぱりお日様です。
よき日和に恵まれて、今年も無事収穫を行うことが出来、無事冬を越せそうです。
ありがとうございます。
村のみながそう思い
田の源に、一つの社を建てたのでしょう。
もうすぐ、村の若者達が元気いっぱいに地車を引き回す勇ましい声と鐘の音が夜空と田畑に響き渡る。
ん、なんだか時の流れがゆるみ、すこし多時間を巻き戻したような気配を感じる。
村の中の時が止まり、遠くの方で男達の歌声が聞こえてきた。
あれ
ここはどこだっけ。