この景色が好きだ。
三原から呉線に入ると多島の海が広がり始める。
2年ぶりの帰郷は電車に揺られながらの旅を楽しんだ。
日本中いろいろな場所を旅してきたけれど、こんなに穏やかな海が広がる場所はなかなかないことに気が付いた。
離れて、改めてその魅力に気が付くことがある。
暮れ行く日を追いながら、ごとごと西へ西へと下っていく。
山と山の谷間でもう片方は穏やかな海という小さな三角形の隙間に人が住む。
そんな景色が続いていく。
かつては賑わっていた町も、今は世代交代を強いられている。
穏やかなこの魅力があふれる街になるといいなとふと思う。
どんな地域になっていくのかな。
そんなことを思いながら正月を迎え
久しぶりにゆっくりと両親と語らいだ良い正月だった。
じいちゃんのコレクションはまた一層に増えていた。
父も母も、新しい友人が増えて、楽しみも増えているという。
見習わないといけないな。