梅雨真っ盛りの山の道は、白い花が目立っていた。
季節ごとに色とりどりの花が作画、季節によって花の色が変化するようような気がする。
温度、関わる虫たち。
風や太陽、水の量
色んなものかかわり、取捨選択されてのことわりなのだろう。
純白の花は蝶には、よく目立つのか。
香りが引き立つのか。
蝶や、蜂たちが花から花へと楽しそうに飛び回っていた。
大きな木の上も、小さな草の花も、みんな揃っておめかししてる。
白の色は生まれたての色
何ものにも染まる前の無垢の色
そっと顔を近づけて、頬ずりしてみる。
いや、くすぐったい。
カラカラと風に揺られて鈴の音が聞こえてきた。
上向き、下向き
いろんな花がある。
色んな花があるから、いろんな虫がいて、鳥がいて、仲良く分け合う事ができるんだろうな。
強いものも、弱いものも。
みんな、分け合って自分の領分で暮らしてる。
時にわがままな輩も出てくるんだろうけど、そのうち収まるところに収まるんだろうね。
梅雨の野山は白い花が多かった。